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詩原ヒロ『住人201号室』

あるアパートが舞台の、日常コメディです。オナホ中毒の男・沢木(部屋の中でもフードを被っている……浜渡浩満のような男だ)と、ヤリチン男・岩清水(ガテン系)、そして小学生・サタローの物語。201号室に新しく越してきた女の子・日月ちゃんに接近しようと、沢木と岩清水は、大家の息子であるサタローを利用して、変態的企てを実行しようとするものの……?

大の大人ふたりが子どもを騙して使おうとするものの、結局痛い目に遭うという話……とだけ言うとナンですけども、つまるところ男子特有のしょうもなさがテーマの作品なのかなと。「男の子って3人つるむと誰かが犠牲者になるイメージがある」とは作者の言ですが、そういう、男子が何人か集まったときのパワーバランスって、年齢がどうとかいうようなものでもないわけで。結局、同じような連中が自然と集まって、ほどほどにくだらないことをしてしまうというかね。今回は小学生の子が騙される形になったけれど、この三人の精神年齢はそんなに大差あるものでもないはず。だから、傍から見れば「男子って一律にバカなんだなあ」としか思えないわけで……。ああいうのって、かっこいい男の子だと「でも、男の子っていいな☆」となるのかもしれない(なるのかな?)けど、しょうもない奴らだと、ホント悲しいくらいしょうもないんですよね。たぶん、学校だったり、いろいろな場所でそんなシーンを誰もが目撃したことがあると思うのですが。本作は、その感じがよくよく描かれている作品と言えるでしょう。

まあそれにしても、そんな男たちに制裁を加えながらも宥免する美人のお姉さん・日月ちゃんですよ……! 総てのおバカな男子はその弟気質がゆえに、シスコンだ。こういうヒロインの存在はたまらないものがある。何はともあれ顔なじみとなった三人を、彼女がこれから先どういう風に見守っていくのかというのは気になるところ。続編にも期待したいですね。

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炎色マッチ

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「住人201号室」 / 詩原ヒロ
販売価格(税込): 263 円
A5判 36ページ
発行日: 2013/08/18