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ZAWA FREAKBEAT 『Private World volume4』

山のようなパンクロックとパワーポップのレコードコレクションとともに、アパートに引っ越してきた三十路男、長野。新たな住まいで出会った謎の女性、佐々倉雪子は初対面の印象こそ最悪だったものの、パンクロックという共通の趣味を通じて心を通わせるようになる。そしてついにふたりはバンドを結成することを決心する……! いいですね。まさに王道中の王道の、文化系青春ストーリーという感じで。ただ、この作品の面白いところは、やはり主人公がすでに30代に突入しているところです。やれることだけをやる、やろうと思ったことはいつだってやることができる。パンクの懐の深さはそういうところにあるのではないかな、と僕は思います。

さて、この第四巻では、表紙にすでに描かれていますが、新しいキャラクターが登場します。新しくアパートの住人となった斉藤さん。どんなときでもモッズスーツスタイルでしっかりとキメた、とてもわかりやすい趣向のキャラクターです……。ところで、モッズとはなにか? これはなかなか説明が難しい。この巻のあとがきで詳しく解説されていますので、そちらも必見です。

他にも、雪子の仕事が判明したりします(この巻いちばんの見所!)。全体にギャグパートが増え、それぞれのキャラクターがのびのびと動き回っています。メンバーが出揃ったことで楽器のパートだけじゃなく、性格や立ち位置的な役割が分担されたからでしょうか。こんな風に一人一人の個性が立っているバンドは、往々にして魅力的なバンドになります。

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Lostwomen

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「Private World (4)」 / ザワ・フリークビート
販売価格(税込): 350 円
A5判 60ページ
発行日: 2012/02