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ZAWA FREAKBEAT 『Private World volume2』

三十路を迎え、初めて実家を出て一人暮らしを始めた、しがないサラリーマンの男。山ほど抱えたパンクロックのレコードとCDだけを抱えて新しいアパートにやってきた彼が出会った隣人は、同じくパンクロックを愛聴する女性だった。ふたりの距離は近いようでかなり遠い……。 1巻ではお互いのことを認識するぐらいの関係でしたが、この巻では互いのことを少しずつ知るようになります。
まず、謎の隣人女性の名前が判明(やっと!)。このシーンがとても可笑しい&グッとくるので、ぜひチェックしてみてください。

謎の隣人女性とある程度打ち解けてきた頃、主人公長野は「あれだけパンクが好きなのにどうしてバンドをやらないのか?」と問われます。自らの色彩に欠けた冴えない毎日に疑問を感じていた長野は、この言葉にうろたえてしまいます。悩みを抱えることになった彼は、やはりパンクロックを通じて、ひとつの決心をします。偶然がもたらした出会いによって、手を引かれるがままに導かれた彼は31歳を目前にして人生の分岐点に立ち、この物語は最初の山場を迎えます。端から見てると、ホントにそれでいいのかという感じもしますが(笑)。何かを始めるためのカウントダウンはいつだって誰かが鳴らし始めるものなのです。

ところで、謎の隣人女性が持っているギターが今回チラッと登場しますが、VOX社のファントムですね。五角形のボディが特徴的なビザールギターです。このモデルを使っているギタリストはそんなに多くはないと思いますが……。 彼女の憧れのミュージシャン、デッド・ボーイズのスティーヴ・ベイダースが同じモデルを使っているんですね。他にも、ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスやジー・ヘッドコーツのビリー・チャイルディッシュとかも使っているのかな。ジー・ヘッドコーツはミッシェル・ガン・エレファントの冠詞“Thee”の元ネタになった英国のパブ・ロックバンドです。だいぶ弾きづらいらしいですけど、見た目がカッコいいうえに使ってる人がそんなにいないので、パンクバンドやるにはいいギターかもしれませんね。

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Lostwomen

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「Private World (2)」 / ザワ・フリークビート
販売価格(税込): 350 円
A5判 60ページ
発行日: 2010/12